2024年2月8日
南魚沼マッチボックス経由で正社員の採用を実現。飲食店における「南魚沼マッチボックス」の活用事例
塩沢そば処 田畑屋
飲食業
単発バイト
長期雇用化
(左から、総務人事部 松宮様、工場長 鷲尾様)
塩沢そば処 田畑屋 田畑様
今回は南魚沼市にある飲食店「塩沢そば処 田畑屋」の田畑様にお話を伺いました。「南魚沼マッチボックス」を活用したことで、正社員の採用にも繋がった事例をご紹介します。
失敗してもいいから積極的に参加してみよう、と南魚沼マッチボックス導入を決意。
導入のきっかけを教えてください
田畑様:2023年10月に偶然テレビで「ゆざわマッチボックス」のニュースを目にしました。
その後、「湯沢でこんなことやってるよ」と従業員と噂していると、ちょうど3日後くらいのタイミングで「南魚沼マッチボックス」の案内をいただいて、それがきっかけでした。
他の求人媒体では以前から募集を出していましたが、なかなか応募も来ない状況で「失敗してもいいからとにかくやってみよう」と導入を決めました。
人材については、どのような課題をお持ちでしたか?
田畑様:極度の人手不足でした。特にゴールデンウィーク、お盆、年末などは観光客や帰省客が増えるため、ホールと洗い場だけでも毎日8~9名が必要になります。
繁忙期は既存のパートさんに加えてアルバイトの学生さんも採用して対応していましたが、それでも十分とは言えない状況でした。
過去に他の単発バイトサービスを使われたことはありましたか?
田畑様:単発バイト限定のサービスは利用したことがありませんでした。
他の求人媒体では募集をかけていましたが、最後に応募があったのは2017年ですかね。
導入にあたって不安な点はありましたか?
田畑様:単発バイトの募集自体が初めてのケースだったので、どういう流れになるのか、どんな効果が出るのかはまったく未知の世界でした。
通常の求人ではお店で面接して相手の雰囲気や業務への意欲などを実際に確認できますが、単発の場合は面接がありませんので、果たしてどんな人が来るのかという不安はありました。
宮内工場内の実際の作業風景
田畑屋 店内の様子
募集をかけるとすぐに応募が。中には正社員として採用した方も。
実際に使ってみてどうでしたか?
田畑様:2023年の10月に利用を開始したのですが、お仕事を掲載するとすぐに応募が来ました。
同月末には4人ほど応募がありましたし、11月に来ていただいた方からは1名、正社員での採用もさせていただきました。
どのような流れで正社員雇用に繋がりましたか?
田畑様:その方には単発バイトとして2日間来ていただきました。
初日は接客から始めて、2日目は調理にも興味があるとお伺いしたため、実際に調理のお仕事をしていただきました。
その後、お話ししてみると「ぜひ正社員で雇ってもらいたい」と言っていただき、採用となりました。
南魚沼マッチボックスを通して来られる方は、どのような方が多いですか?
田畑様:何かしら他にもお仕事をされている方が多いですね。
他でパートをされている方でも、なかなかフルタイムで入れるお仕事が無いそうで、空いた時間に南魚沼マッチボックスを活用している方も多いようです。
なかには、冬はスキー場に勤務されていて、雪が降るまでのオフシーズンにうちで働きたいということで来ていただいた方もいらっしゃいました。その方からは、雪が無くなる4月頃にまたお世話になりたいと言っていただいています。
単発で来た働き手が、孤立しないように意識しています。
単発で来た方にお仕事を教える際はどのようにされてますか?
田畑様:あれもこれも1度に教えると覚える側も大変なので、最初は1~2つに業務を絞って、段階的にできることを増やしていくように教えています。
最初はベテランの方と一緒にペアを組んでいただいて、なるべく負担を掛けないように取り組んでいます。
単発のアルバイトだと初めての環境で、人も全く知らないなかでのお仕事になりますので、とにかく声を掛けて、孤立させないというところにはすごく力を入れてますね。
導入にあたって、既存の社員の反応はどうでしたか?
田畑様:「このサービスなら人も集まるかもしれないし、お店も活性化していいんじゃないか」など好意的な反応でしたね。実際に単発バイトの方が来るようになってからも、問題なくお仕事をして頂けてます。
単発バイトを通して出会った方から勉強させてもらうことも。
実際に使ってみて、良かったエピソードはありますか?
田畑様:普段お店で働いていると、なかなか外の情報が入って来ないのですが、単発で来た方とお話ししてみると「この地域では、このお店ではこういう取り組みやってますよ」とか、地域の働き手から新しい情報が得られるのは良い点だと思います。
また、元々ホテルでの勤務経験がある方が来てくれたのですが、その方の接客がとても丁寧で感心しました。
お辞儀の角度やお料理の提供の仕方を見ていて、とても勉強になりましたね。
今後、南魚沼マッチボックスをどのように活用していきたいですか?
田畑様:まずは南魚沼マッチボックス経由でお仕事を体験して頂いて、長期雇用に繋げていきたいというのが今後の課題です。
単発で足りないところを補うというのも大切なことなんですが、やはりお店的には少しでも長い雇用に繋げたいと思っているので、実際に体験してもらって、どういうふうに印象を持たれて、どういうふうに働きたいのか、無理なく話を進められればよいのかなと思います。
働き手の方も、色んな事業者さんと比較して、一番気に入ったところへ行っていただくのが良いと考えています。
すごく丁寧に一人一人と向き合ってらっしゃるんですね。
田畑様:そうですね。せっかく働き手の方に来てもらったのに、働いたその日限りだとちょっともったいないじゃないですか。こういうサービスを提供していただいて、働き手にも来ていただくので、無駄にしないように努めてますね。
それが結果に繋がらなくても、何もしないよりは行動した方が良いと思ってやってます。
取材協力
塩沢そば処 田畑屋
〒949-6435
新潟県南魚沼市目来田53-2