2026年3月18日
「客室清掃はマッチボックス一本」和泉屋様が「効率」より大切にしたもの
よもぎひら温泉和泉屋
宿泊業
短時間勤務
リピーター活用
ゲストハウス長岡街宿 神保様
新潟県長岡市・蓬平温泉に佇む「よもぎひら温泉 和泉屋」様。
山あいを流れる渓流の音と四季折々の自然に包まれ、「長岡の奥座敷」として親しまれる地で、明治2年の創業以来、地域の温泉文化を守り続けてきた老舗旅館です。
お客様を迎えるその空間には、どこかほっとする静けさがあります。

しかし、温かくお客様を迎えるその裏側には、旅館ならではの人材課題もありました。

旅館業は繁閑の波が大きく、必要なときに必要な人数をそろえることが難しい業態です。 
そうしたなかで、マッチボックスを活用し“単発で終わらない”関係づくりに取り組む和泉屋様。今回は、その背景や現場での工夫についてお話を伺いました。
「人手不足」と「管理業務」という二つの課題
旅館は、季節や曜日によって忙しさが大きく変わります。

「人が足りない日もあれば、余ってしまう日もある。でも、どの日もお客様へのおもてなしの質は落とせません。」

そう語るのは、採用を担当されている金内様。

必要な時期に、必要な人数だけ。
-それを従来の採用手法だけで実現するのは簡単なことではありません。

金内様は、日雇いアルバイトの募集も行いました。
人手は集まりましたが、その分、採用手続きや給与対応などの管理業務が増えていきます。

「人を増やしたいのに、自分の仕事が増えていく」

そんなジレンマを抱えていました。
現場には、「人手不足」と「管理負担」という二つの課題があったのです。
「効率」よりも「働き手の安心」を選んだ理由
転機となったのは、スポットワークとの出会いです。
マッチボックスを導入したことで、人手を確保できるようになっただけでなく、スマホで完結する仕組みによって管理負担も軽減しました。
「人手不足」と「管理負担」という二つの課題に、同時に向き合えるようになったのです。

その中で、和泉屋様が一番大切にしたのは、「どうすれば、来てくださる方が安心して働けるか」という視点です。

「職種」ではなく「作業」で募集する

通常、旅館の客室清掃は一人が一部屋を担当します。
そのほうが移動が少なく、効率的とされているからです。

しかし和泉屋様では、「客室清掃係」という職種ではなく、あえて仕事を細かく分けました。

・シーツをはがす
・ゴミを回収する
・備品を整える

最初からすべてを任せるのではなく、「できることから」。

覚える工程が少なければ、不安も減ります。
迷いが減れば、自然とミスも減ります。

効率(移動の少なさ)よりも、働き手が安心して取り組める形を選びました。
その積み重ねが、結果として再現性のある運用につながっています。

「単発」を「リピート」に変えるための工夫
仕事を細かく分けた狙いは、“初回の成功体験をつくり次につなげる”ためでもありました。

初回はシンプルな作業から。慣れてきたら、少しずつ任せる範囲を広げていく。
その積み重ねが、雇用者と働き手双方の信頼につながっていきます。

求人の作り方にも工夫があります。
「写真や具体的な説明を通じて、初めての方に“自分にもできそう”という安心感を持ってもらうことで、応募のハードルを下げるよう心掛けています。」
いきなりすべてを求めないからこそ、“毎回はじめまして”ではなく“次”につながる。
これが、「単発で終わらない」ための工夫のひとつです。
「また来たい」と思ってもらえる関係づくり
和泉屋様では、仕事を細かく分けることに加え、さまざまな運用の工夫を積み重ねました。

旅館だからこそ、“人の温度”を大切に

和泉屋様が選んだのは、働き手が安心して関わることができる仕組みでした。

・必ず教える人をつける
・不安が残らないよう声をかける
・できたことをきちんと伝える

そうした小さな積み重ねが、「また来ようかな」という気持ちを育てていきます。

「今では、何度も足を運んでくださるリピーターの方も増え、以前来てくれた方が、初めての方に教えてくれる、そんな温かな循環も生まれています。」

「客室清掃は、もうマッチボックスさんが中心ですね」

そう笑顔でお話しくださる様子からは、無理なく続いている仕組みであることが伝わってきました。
「使いやすい」が、続けられる理由
導入の決め手は、スマホで完結できる手軽さでした。

「すごく使いやすいんじゃないか、と思ったんです。」

無理がない。複雑ではない。
だからこそ、現場に自然と馴染んでいったとのこと。

運用が軌道に乗った今は、外部サービスを併用するのではなく、「マッチボックス一本」となるほど、日々の運用に溶け込んでいます。
最後に
旅館のおもてなしは、働く人の安心感から生まれるのかもしれません。

「人が足りない」から始まった取り組みは、いつの間にか「人が戻ってくる」仕組みへと育っていました。
和泉屋様の選択は、効率を優先するのではなく、“働き手との関係が続く形”を整えること。

その姿勢にこそ、和泉屋様らしい温かさが表れているように感じられました。
あなたの現場でも「戻ってくる仕組み」を作りませんか?
「一度限りの勤務」で終わらせない。
和泉屋様は、仕事を細かく分け、初回は覚えやすく、回数に応じて任せる範囲を広げる設計で、現場が回る状態をつくっていきました。

導入ありきではなく、まずは 「現場が無理なく回る設計」 を一緒に整理しませんか?

・どの業務を「作業単位」まで切り出せば、初回から任せやすいか
・何時間・どの時間帯にすると、応募が集まりやすくなるか
・「友だち登録」で、リピーターが戻る導線をどこに作るか
・教える人をどう配置すれば、品質を保ったまま受け入れを標準化できるか

弊社の担当者が、貴社の現場フローをお伺いし、和泉屋様のような「再現性のある図式」をご提案します。
取材協力
株式会社蓬平観光ホテル和泉屋
〒940-1122
新潟県長岡市蓬平町甲1508-2
https://yomogi-izumiya.com/