2024年4月15日
深刻な人材不足から、1名の正社員と5名の長期パート採用を達成!製造業における「ながおかマッチボックス」の活用事例
帝人フロンティアDG株式会社

帝人フロンティアDG株式会社生産部 部長 兼 撚糸課課長 武内様
今回は、長岡市と見附市でテキスタイル(織物)製造事業を営む「帝人フロンティアDG株式会社 こんせん工場」にて「ながおかマッチボックス」を運用している、武内様にお話を伺いました。製造企業での活用事例を紹介します。
従業員の高齢化と新卒採用に苦戦。各部門で人員不足に悩んでいた。
武内様:リーマンショック以降、従業員の高齢化も進み、人材不足はかなり深刻な状況でした。
近年は新卒採用もごくわずかとなり、特に主力だった高卒の方の採用は3年に渡って0名と、各部門の定員補充が課題でした。地方都市の製造業は、お給料が高かったり、休みが多いなどのストロングポイントがある企業でないと人が集まりません。また、弊社の場合、コロナ禍には服の需要が減り、従業員を大幅に削減せざるを得ませんでした。
そのため、コロナが明けた後、改めて仕事を受注しようと思っても、人手不足で何も出来ないという状況に陥っていました。
武内様:不安はかなりありました。これまでにも、常勤雇用の求人サービスは使っており、地域の高校や大学にも募集をかけていましたが、なかなか応募が無かったからです。
世間的にも人気な職種ではないため、「ながおかマッチボックス」に掲載したからといって、興味を持ってもらえないのではないか、と心配していました。
「絶対応募は来ないだろう」から一変。働きやすい環境づくりに注力し、6名の長期雇用化を達成。
武内様:2023年の9月下旬から求人を掲載しましたが、すぐに応募が来て驚きました。
正直、これまでの経験から「絶対来ないだろう」と思っていました。
弊社のような古い会社では、求人の作り方から全く分からなかったので、そのあたりをサポートいただけたことも良かったです。
「ながおかマッチボックス」は、スマホ、PCの操作に慣れていない方や、単発募集が初めての方でも敷居が低く、始めやすいと思います。
「ながおかマッチボックス」ではどのような内容で募集を出されていますか?
武内様:弊社の工場では、ワーキング用途の素材の開発と生産を行っており、「ながおかマッチボックス」で来られた方には素材の下準備等、簡単な作業をお願いしています。
また、求職者の方の年齢や性別によっても依頼するお仕事は調整しています。
例えば、女性の方に重たい物を持たせたり、高い台に昇らせて怖い思いをしないようにしたりなど、なるべく配慮しながら働きやすい環境をつくっています。
「ながおかマッチボックス」を通して来られる方は、どのような方が多いですか?
武内様:30代後半~50代の女性が多いです。専業主婦の方や、別のパートと掛け持ちをされている方、子育ての合間に来てくださる方など様々です。若年層の方も、スキマ時間に来てくれていますね。
国立大学を出て自分の職業に悩んでいるという方から、「このお仕事に興味を持てました。」と言っていただいたこともあります。
武内様:「ながおかマッチボックス」をきっかけに、1名の正社員と、5名の長期パート採用に成功しています。
単発であっても、「また働きに来てもいいな」と思ってもらえるよう、環境づくりや接し方を意識しているため、そういった考えが伝わったのかなと思っています。
「単純作業であればあるほど人が来ると思っていた」始めてみて気付けたリピーターをつくるポイント。
「ながおかマッチボックス」を使ううえで工夫している点はありますか?
武内様:単発バイト導入にあたって、仕事の教え方や受け入れ体制について改めて考え、準備をしました。
単発バイトの方と既存従業員との間に壁が出来てしまうと、お互いうまく行かなくなると思います。
例えば、社内でやっている全体のミーティングには一緒に参加してもらう、他愛の無い会話でコミュニケーションをとるなど、疎外感の無い環境づくりに取り組んでいます。
また、単に作業をお任せするだけではリピートしていただけないことが多いことにも気付きました。
同じ単純作業であっても、仕事の意味合いや目的をしっかりと伝え、少しでも達成感を持って取り組んでもらうことが大切だと考えています。
「個社専用のマッチボックス」を使ううえで工夫している点はありますか?
武内様:同じく仕事の目的や意図を伝えることは大切にしており、何度か来ていただいている方には新しいお仕事もお願いしています。「個社専用のマッチボックス」※は1月から導入しましたが、現時点で26名の方に自社メンバー登録をしていただいています。
※個社専用のマッチボックスは、ながおかマッチボックスで採用した方など、多様な人材を「自社独自の人材プール」に登録し、最適な配置をする業務システムです。信頼できる人材を確保し、自前でマッチングする「セルフソーシング®」という手法を実現できます。
中小企業の採用戦略では、一人でも多くの求職者と出会うことが重要。
「ながおかマッチボックス」を使って良かったことはありますか?
武内様:求めていた定員の50%を「ながおかマッチボックス」で獲得することができました。
他の媒体ではこの期間でこの人数の獲得は難しかったと思います。
また、募集要項を見て、お堅い面接をやるだけでは、求職者の方も仕事の中身が分からず判断できないと思います。
色んなギグワーカーの方がいらっしゃいますが、中には長期のお仕事を探している方もいるので、そういった方に実際に働いていただく機会を提供できているというのが良いところですよね。
今後、「ながおかマッチボックス」をどのように活用していきたいですか?
武内様:弊社では、工場の適正人員になるまでは掲載を続けていく予定ですが、ゆくゆくは正社員を一定数確保したいと考えています。
「ながおかマッチボックス」を使ってみて、正社員にはコア業務を、単発の方には付帯業務をお任せする仕組みをつくることで、労務コストを上げることなく会社が成長するのではと感じました。
最近は、大手企業の賃上げで、中小には敵わない条件で人を集められてしまいます。
我々のような中小企業は、単発というお仕事掲載を通して、一人でも多くの求職者と出会うことが大切だと思います。