プレスリリース
2025-06-12
株式会社Matchbox Technologiesは、この度、徳島県(県知事:後藤田 正純 ごとうだ まさずみ)の「『デジタル技術を活用した雇用促進事業』提案募集」に採択されました。当社は徳島県と連携・協働し、スポットワークプラットフォーム「徳島マッチボックス」の早期の開設を目指します。また、サービス開始に先駆け、7月7日(月)より徳島県内の事業者向けに説明会を開催いたします。当社が、都道府県内の行政区画全域にわたるスポットワークプラットフォームを開設するのは徳島県が初めてです。
当社は1日・数時間単位の求人と働き手をオンラインでマッチングする自治体公式就業プラットフォーム「自治体マッチボックス」の構築・運用を支援しています。当社が徳島県と連携・協働し開設する「徳島マッチボックス」は、利用企業が徳島県を就業地とした求人を無料で掲載することができ、Webサイトおよびアプリケーション上に集約された求人には、徳島県内の求職者を中心に全国から閲覧・応募が可能です。
当社は徳島県と連携・協働し、デジタル技術を活用し県内事業者の人材確保支援を行うと同時に、住民にスポットワークによる柔軟な働き方を提供し、就業機会の最大化をめざします。また、柔軟な働き方によりシニア層、子育て・介護層、若年層など、事情により固定の就業が困難な求職者の活躍も図ります。本プラットフォームでは就業データに基づく現状分析も可能であり、それに基づく持続可能な雇用政策の構築も行います。
徳島県では、若年層の県外流出や出生率の低下による人口減少と高齢化の進行により、地域産業を支える人材不足が深刻化しています。2024年の総務省の人口推計によると、徳島県の人口減少率は全国で6番目に高く、年齢構成では65歳以上が全体の約36%を占め全国で3番目に高い高齢化率となっています。生産年齢人口の割合も減少傾向にあり、結果として、主要産業である製造業、サービス業、建設業などの地元企業のほか、医療・介護・福祉の現場でも人手不足が大きな課題となっています。
このような状況の中、子育てや介護などでフルタイムでの勤務が難しい求職者や、短時間勤務やテレワークといった柔軟な働き方を希望するシニア層や若年層など、多様な人材が十分に活躍できていない現状があります。また、求人情報の掲載先が紙媒体や店頭告知などのアナログ媒体であることが多く、求職者が企業情報に触れる機会が少ない、リアルタイムな情報が得にくいといった課題も存在しています。
こうした課題を解決するため、当社は徳島県と連携・協働し、県内外の多様な人材と地元企業をつなぐ新たな雇用促進事業として、デジタル技術を活用した「徳島マッチボックス」を推進します。
上述のような徳島県の人材課題に対し、当社と徳島県は県内の雇用状況等を元にスポットワークの導入による下記のような労働力創出のシナリオを想定しています。
①シニア層の労働力を掘り起こす
徳島県の人口のうち36%が65歳以上のシニア層です。仮にシニア層の3%が月に10時間就労した場合、月に約71,000時間もの労働時間を創出、非正規雇用者約900人相当の労働力となります。
②子育て・介護層、若年層が働ける環境をつくる
令和4年の調査では、介護や子育てを理由に離職する人が年間約1,300人いました。その他の理由を含めた未就業者のうち仮に10%が非正規雇用者として就労した場合、月に約119,000時間の労働時間を創出します。また、若年層が地域企業の魅力に触れることなく県外転出している可能性があるため、気軽に体験就業できる環境整備を行うことで関心を高め、結果として地域内での就職および県外転出の抑制につなげます。
③非正規雇用者の労働時間を増やす
雇用者のうち28%がパート・アルバイトなどの非正規雇用です。仮に非正規雇用者の10%が月に10時間多く就労した場合、月に約77,000時間の労働時間を創出、非正規雇用者約980人相当の労働力となります。
※上記数値は、令和6年徳島県年齢別推計人口・第2次基本集計結果(徳島県HP)及び令和4年就業構造基本調査等をもとに当社が推定
「徳島マッチボックス」は、当社と徳島県が連携・協働し開設するスポットワークプラットフォームです。
県内の企業は、1日・数時間単位の求人を簡単に掲載できます。これにより、繁忙期などの需要に対応できるほか、短期就労をきっかけとした中長期的な雇用を増やすことで、慢性的な人手不足の解消にもつながります。「マッチボックス」では、休業手当の計算・支払い、年少者や外国籍者の就業制限、働き手の勤務状況に応じた税区分変更など、多くの労務管理が自動化されているため、企業は安心して求人を掲載することができます。
求職者は、スマートフォンなどから気軽に求人を検索し、自分の都合や希望に合わせて1日・数時間単位から応募することができます。柔軟な就労が可能なため、子育てや介護等で短時間勤務を希望する求職者、労働意欲のあるシニア層、時間を有効活用したい若年層など、幅広い人材がライフスタイルに合わせて活躍できます。また、当社と徳島県が連携・協働したサービスであるため、住民が心理的に利用しやすい点も特徴です。
「徳島マッチボックス」では、単発求人の掲載だけでなく、長期雇用につながる仕組み「セルフソーシング機能」が利用可能です。セルフソーシングとは、企業が自社独自の人材データベースを構築し、過去の就業経験者や登録制アルバイト、退職者(OBOG)、現役従業員などを登録、必要な時に自社のデータベース内の人材に向け、直接求人を募集できる仕組みです。これにより、信頼できる人材やスキルを持った人材の確保、働き手へのリピート勤務の促進による継続的な雇用につなげていくことが可能です。
「徳島マッチボックス」には徳島県内に本社を構える株式会社ワークスタッフ(代表取締役社長:笹川 茂)、株式会社エクセレントケアシステム(代表取締役社長:大川 一則)も運用に参画します。当社と合同で運営事務局を担う株式会社ワークスタッフ、および株式会社エクセレントケアシステムは、それぞれの事業特性を活かし県内の事業者への認知普及活動を行います。県内の地元企業との連携による地域密着のネットワークの活用で、登録事業者数の増加、より多くの求職者への柔軟な働き方の提供をめざします。
早期のサービス開始に向け、企業・事業者向けの説明会を実施します(全16回)。
日程:2025年7月7日(月)~11日(金) ①10:00~11:30 ②13:00~14:30 ③16:00~17:30
会場:【東部】徳島経済産業会館(KIZUNAプラザ)、徳島県教育会館
【西部】美馬市地域交流センター ミライズ 【南部】コスモホール
※地区ごとに日程と会場が異なります。詳細は以下の申し込みURLよりご確認ください。
※最終日である11日(金)のみ、18:30〜20:00 も開催いたします。
※日程が合わない場合は、各社ごとに個別で説明をいたします。
登壇者:徳島マッチボックス運営事務局(株式会社マッチボックステクノロジーズ)
内容:徳島マッチボックスとは・活用事例・操作体験会・質疑応答など
申し込み方法:下記URLよりお申込みください。
※申し込みは7月1日(火)まで。定員に達し次第受付を終了する場合があります。
申し込みURL:https://b.mxbx.jp/press_setsumeikai_tokushima_2506
問い合わせ先:徳島マッチボックス運営事務局 Tel:050-5536-4648
徳島県 生活環境部 労働雇用政策課 労働・働きがい推進担当
担当:浦・赤池 Tel:088-621-2346
この度、「『デジタル技術を活用した雇用促進事業』提案募集」において、株式会社Matchbox Technologies様から優れた御提案をいただき、今後、就業マッチングシステムの構築について連携・協働できることを大変心強く思っております。
本県においては、少子高齢化や若者の流出などにより、幅広い産業で労働力不足が顕在化する中、求職者と就労機会の最適なマッチングを促進することにより、誰もが柔軟に働くことができる環境が広がり、県内企業の人材確保や生産性向上が図られることを期待しております。
県としても、円滑な事業推進をサポートするとともに、多くの皆さまに御活用いただけるよう広報・啓発にもしっかりと取り組んでまいります。
この度、徳島県連携スポットワークプラットフォーム「徳島マッチボックス」に運営事務局として参画できることを大変光栄に思います。
徳島県は全国の中でも特に人口減少及び高齢化という深刻な課題を抱えております。生産年齢人口減少や人手不足は、製造業やサービス業、介護分野をはじめとした地域産業の持続的発展にとって大きな障壁となっています。
本事業では、1日・数時間単位という柔軟な雇用機会をデジタル技術で提供することで、これまで就労が困難だったシニアの方々や子育て・介護中の方々、学生や若年層など、さまざまな方へのスキマバイト「自分の生活に合った働き方」を実現できると考えています。
当社は運営パートナーとして、地元密着のネットワークと人材サービス事業で培ったノウハウを活かし、企業の参画促進や求職者への認知拡大を積極的に進め、県全体の潜在労働力の活躍と地域経済の活性化に貢献してまいります。
現在、あらゆる分野で人材不足が深刻化するなか、私たちが携わる医療・福祉業界もその影響を大きく受けており、2030年には団塊の世代が本格的に介護を必要とする時代を迎えると予測されています。こうした喫緊の課題に直面するなか、私たちはこれまで、解決の糸口を模索し続けてまいりました。
介護業界に根付く「互助」の精神を手がかりに、人手不足の解消と地域課題の解決を両立できる可能性を秘めた、徳島県の「デジタル技術を活用した雇用促進事業」に関わらせていただけることを、大変光栄に思うと同時に、その責任の重さも強く感じております。
県がスポットワークの推進に取り組まれることは、社会的にも非常に意義があり、全産業にとって望ましい取り組みであると確信しています。
今後も地域の皆さまとともに、地域課題の解決に真摯に取り組んでまいります。
この度、「徳島マッチボックス」の開設および運用支援を担えることを大変嬉しく思います。
当社はこれまで、コンプライアンスと労働者保護を徹底した独自技術を活かし、様々な企業や自治体の皆さまに安心してご利用いただける就業プラットフォームの構築と運用を支援してまいりました。現在、8県17自治体で13の就業プラットフォームを運用いただいていますが、県全域および全職種対象(風営法の対象等一部の業種を除く)での展開は徳島県が初となります。広範囲を対象にした事業となりますが、スポットワークを通じて多様な人材が自分らしく活躍できる環境を整えることで、地域企業の人手不足解消に貢献できると確信しています。
当社は本事業において、県や地元企業の皆さまにご尽力いただきながら、徳島県が抱える労働力不足という社会課題の解消に貢献できるよう、精一杯支援させていただく所存です。また、徳島県での運用を通じ、地方特有の労働力不足の実態や課題等のさらなる研究に努め、今後のサービス開発に繋げてまいります。
マッチボックステクノロジーズは、以下の点で評価いただき、本事業に採択されました。
① 多くの企業や求職者が利用できる公共性を備えており、加えてコンプライアンス・労働者保護の観点で特許技術を活用したシステムによる高い信頼性があること
② 労働力不足を根本的に解消する仕組みであり、加えて登録状況や就労実績などのデータを可視化でき、効果検証並びに雇用支援に活用していけるという持続的発展性を有していること
③ 自治体独自のプラットフォームの構築に必要な技術と実績があり、普及促進活動および利用者への十分な支援体制が整備されていること
私たちマッチボックステクノロジーズは、人材雇用・労務管理を一体とした人材マネジメントのデジタル化により、雇用側の金銭的・人的コストの効率化および「あらゆる人が柔軟に働ける社会」の実現をめざしています。今後も、地方自治体との連携を通し、地方の人材課題の解決に貢献してまいります。
以上