プレスリリース
2026-5-20

株式会社Matchbox Technologiesは、このたび、大阪府(知事:吉村洋文)が実施する雇用促進イノベーション創出支援事業「EPICS」のアクセラレーションプログラムにおいて、継続支援が決定したことをお知らせします。
当社は、医師や看護師などの有資格の医療従事者限定のスポットワークプラットフォームを構築する事業提案で2025年10月に同プログラムに採択され、経営専門家によるメンタリングをはじめとする大阪府の伴走支援を受けながら、取り組みを推進してきました。また、2026年2月末に開催された成果報告会では、これまでの取り組みが評価され優秀賞を受賞しました。
当社は、大阪府による支援期間延長を受け、大阪府内でのサービス実装と事例創出に向け、引き続き取り組みを推進してまいります。
大阪府による「雇用促進イノベーション創出支援事業(EPICS)」は2025年7月に開始されました。大阪府では、少子高齢化による生産年齢人口の減少や雇用のミスマッチなどの影響により、府内中小企業の人材不足が深刻化しています。多様な人々が活躍できる新しい働き方を創り、多様な人材が働く機会を広げるため、本事業を通じて、雇用促進につながる新技術・サービスの開発に取り組む事業者を支援し、その社会実装に向けた新規事業開発をサポートするものです。
本事業の「アクセラレーションプログラム」の第1回採択事業として、当社が応募した医療福祉分野向けスポットワーク運用システム(医療人材のマッチングプラットフォーム)が採択されました。採択後、当社は伴走支援を受けながら、人材不足が深刻化する大阪府内の医療福祉施設と就労機会を求める有資格人材を結びつける仕組みとして、実装に向けた事業開発を進めてきました。
EPICSの公式HP:https://osaka-epics.jp/
EPICSの公式Facebook:https://www.facebook.com/osaka.epics
EPICSの公式Instagram:https://www.instagram.com/epics.osaka/

本プログラムで提案した仕組みは大阪府における医療従事者専用のスポットワークプラットフォームで、Webサイトおよびアプリケーションとして展開されます。医療機関が事業者登録および1日・数時間単位での求人登録を行い、働き手は自身の資格やスキルなどの情報を登録することで、求人をデジタルで簡単に閲覧・応募できるようになります。
また、個別の医療機関ごとに働き手のデータベースを持つことができる点が特徴です。この「医療人材のマッチングプラットフォーム」を通じて就労した働き手と医療機関の双方のニーズが合致した場合に、働き手が医療機関独自の就労データベースに登録されます。医療機関は独自のデータベースの人材に限定求人を出すこともでき、信頼性の高い人材のみに応募をしてもらうことができます。
スポットワークという柔軟な働き方により就労者の心理的・時間的ハードルを下げることで、時間的都合で退職せざるを得なかった人材の復職や、体調や子育て・介護などのさまざまな事情でフルタイムでの就労が難しい方などを働きやすくします。また、資格やスキル情報の登録、医療機関個別のデータベースの導入により、スポットワークの利便性を活かしながらも信頼性の高い人材への求人が可能です。
大阪府の第8次大阪府医療計画では、2022年の医師数が25,006名、2036年に必要な医師数は27,064名としています。また、看護職員では2025年の需要数が111,537名、2025年の供給数が102,763名となっています。医師は2036年までに2,000名が不足する見込みで、看護職員に至っては現時点で8,700名が不足しています(※1)。このような状況の中、固定勤務が難しい方の労働時間を短日短時間就労を通じ効率的に活用し、医療人材の不足の解消をめざします。
※1 大阪府「大阪府医師確保計画(第8次前期)」、大阪府「第8次大阪府医療計画」より

EPICSでは、事業に共感する「応援者」との接点づくりや、メンター支援を通じた社会実装の後押しが行われ、当社は医療福祉施設、働き手、行政等に対するアプローチを並行して進めてきました。
その結果、EPICSを通じて20を超える応援者との面談で意見交換を実施したほか、実際に医療法人からの導入意向も獲得しました。また、応援者としてつながった企業の協力により、大阪市・堺市を中心とした医療機関への紹介機会も生まれており、複数の医師ニーズの確認が進んでいます。加えて、医療福祉機関や行政、民間企業とのリレーション構築や、9つの地方自治体との接点創出など、府内外で着実にネットワークを拡大しています。
成果報告会では、当社の取り組みが、大阪府内中小企業・医療福祉施設の人材不足という社会課題に対し、就労機会を求める女性等の多様な人材をつなぐ実装可能性の高いサービスである点が評価されました。加えて、賛同するパートナーや応援者と連携しながら、実際に企業・医療福祉施設・自治体へのアプローチを進め、具体的な面談や商談、導入意向の獲得といった一定の成果についても評価をいただきました。
新潟県佐渡市最大の病院である新潟県厚生農業協同組合連合会 佐渡総合病院では、佐渡市が運営する自治体公式スポットワークプラットフォーム「さどマッチボックス」を利用しています。佐渡総合病院では、看護師や助産師などの有資格者21名を含む50名以上が、病院独自の就労データベースに登録されています。利用開始から9か月で約700件の勤務実績があり、時間にして約1,900時間の労働時間を創出しました(※2)。また、「さどマッチボックス」を通じて勤務した有資格者の一人が正社員採用につながりました。
当社は、大阪府内においても佐渡市の事例のように、柔軟な働き方と医療現場における安定的な人材確保の両立をめざし、医療福祉施設ごとのニーズに応じた運用を進めてまいります。
※2 上記の実績は2026年3月末のものです。また、勤務実績には食器洗浄やシーツ交換などの無資格者向け求人も含みます。
昨年度の取り組みの中で、今後の課題も明確になりました。医療福祉施設側へのアプローチには一定の目途が立ちつつある一方で、働き手である潜在有資格者へのアプローチ手法はまだ十分に確立できていないことから、今後は行政や医師会等の団体との連携がより重要になると考えています。
当社は今後、まず堺市等のエリアに絞り、共感する医療福祉施設との連携を深め、実証実験的な活用を開始していきます。そのうえで、地域での導入実績をもとに行政連携の提案を進め、地域に眠る有資格者への発信、働き手の参加、医療福祉施設でのさらなる導入という好循環の創出をめざします。大阪府による継続支援のもと、事例創出と事業実装をさらに前進させてまいります。
私たちマッチボックステクノロジーズは、デジタル技術を活用し、「誰もが柔軟に働ける社会」の実現をめざしています。今後も地方自治体との連携を通し、地方の課題解決に貢献してまいります。
以上
一覧に戻る