南魚沼市の「デジタル技術を活用した労働環境提供・効率化事業」を受託

プレスリリース

2023-09-27

 株式会社Matchbox Technologies(マッチボックステクノロジーズ 本社:新潟県新潟市中央区、代表取締役社⻑:佐藤 洋彰)は1回・数時間単位の求人と働き手をオンラインでマッチングする自治体公式のギグワークプラットフォームの構築・運用をサポートしています。この度、新潟県南魚沼市(市長:林 茂男 はやし しげお)はマッチボックステクノロジーズと「デジタル技術を活用した労働環境提供・効率化事業」を10月1日(日)より開始いたします。

 本事業により南魚沼市は独自のギグワークプラットフォーム「南魚沼マッチボックス」※の開設とアプリケーションの提供を行います。(URL)利⽤企業は南魚沼市を就業地とした求⼈を登録でき、求人は「南魚沼マッチボックス」のwebサイトおよびアプリケーション上に集約され、全国から閲覧・応募することができるようになります。
 南魚沼市は本事業を通じ、デジタルでの就業環境を整備し、シニア世代の雇用の充実や若者の確保を目指します。プラットフォームはマッチボックステクノロジーズが管理保守・運用を行い、企業・事業所はマッチボックステクノロジーズに利用申し込みを行います。
※サイトは2023年9月27日(水)夜にテストオープンされます

 南魚沼市の企業や事業所も他の地域と同様、人手不足に悩まされています。少子高齢化や子育て・介護などで固定・長時間勤務ができない住民の増加などの理由から働き手の数が減少しています。また、求人情報の提供が紙媒体や店頭などのアナログな方法に頼っておりアクセスも課題になっていました。それに加え、新型コロナウィルスによって自治体主導のインターンシップが中止になるなど、南魚沼市と企業、企業と働き手の交流の機会も減少しています。
 今回オンライン上のギグワークプラットフォームである「南魚沼マッチボックス」を開設することで、企業は簡単に短期単発求人を出すことができるようになり、働き手は短期単発で柔軟に働くことができる求人を簡単に閲覧・応募できるようになります。南魚沼市は短い時間からの就業が可能で、オンラインで手軽に申し込みができる利便性の高い環境を整え、高齢者や子育て世代、若い働き手と地元企業のマッチングの機会促進を図ります。

 また、マッチボックステクノロジーズは同様の仕組みを持つ「ゆざわマッチボックス」を2022年7月より新潟県南魚沼郡湯沢町に提供しています。約1年で湯沢町の労働人口の約28%※にあたる1,000人以上が会員登録しています。南魚沼市と湯沢町は隣接しており、「ゆざわマッチボックス」には南魚沼市在住の登録者も多く、デジタルを通じた求人プラットフォームの需要が現れています。
※湯沢町の労働力人口は令和2年国勢調査より。湯沢町の人口は7,893人(2022年11月末現在)、労働力人口は3,532人(令和2年国勢調査)です

■継続した雇用を可能にするセルフソーシング®︎プラットフォームも展開

 南魚沼市は地域の企業に対しセルフソーシングプラットフォームも提供します。セルフソーシングとは人材を自社のデータベースに登録し人材募集を行うプロセスのことを指します。セルフソーシングプラットフォームの導入企業は「南魚沼マッチボックス」を通じたギグワーカーをはじめ、現役従業員、OBOGや退職者、登録制アルバイトを両者の合意のもとデータベースに登録し、登録人材に限定されたシフトを共有することができます。企業は「南魚沼マッチボックス」などを通じて採用した人材の中で特にニーズが合致した人材を登録することで、より信頼性の高い人材に簡単に応募を促すことができます。
 セルフソーシングを有効活用するには人材データベースの充実が必要です。本取組ではギグワークプラットフォームとの併用によりギグワークを通じて採用した人材をデータベースに登録することができるので、利用企業は幅広い人材に対しセルフソーシングプラットフォームへの登録を促すことができます。

■現在36事業所が南魚沼マッチボックスに掲載予定

 「南魚沼マッチボックス」には現時点で36事業所の掲載が見込まれています。スキー場などを運営する株式会社舞子リゾートは「採用難が続くなかで新たな南魚沼マッチボックスの可能性に期待しています」とコメントし、ほてる木の芽坂を運営する株式会社木の芽荘は「コロナ渦から回復傾向にあり、人手不足を感じていたが南魚沼マッチボックスを人材確保のツールとして活用していきたい。南魚沼市公式という点も安心して利用できる」とコメントし、両社とも新しい人材獲得の手段として「南魚沼マッチボックス」に期待を寄せています。

■年度内に「南魚沼マッチボックス」の登録者2,194名突破を目指す

 南魚沼市は年度内に「南魚沼マッチボックス」の登録事業所数100所、登録人数2,194人突破を目指します。登録人数2,194人は南魚沼市の15歳以上就業者数の約8%にあたります。
※南魚沼市の⼈⼝は53,414 ⼈(2023 年7 ⽉末現在)、15歳以上就業者数は28,656 ⼈(令和2年国勢調査)です

■本事業に対する南魚沼市のコメント

 南魚沼市は、地域の事業者の人材確保、柔軟な働き方の提供、そしてUターンの促進といった3つの重要な目標を達成するため、「南魚沼マッチボックス」を導入します。
 南魚沼市では、人口減少に伴う働き手の不足が事業者にとって深刻な課題となっています。この課題に対処するため、幅広いプロフィールを持つ個人がスマートフォンを使って柔軟な時間帯で働ける仕組みを構築できる点に着目して、本事業を実施することになりました。これにより、次の3つの重要な成果を期待しています。

1.事業者の人材確保:このサイトは、地域内外の幅広い人材を活用することで、事業者が優れた人材を見つけることに役立ち、人材不足解消及び常勤雇用獲得にも繋げる手段として機能します。


2.柔軟な働き方の提供:子育てや介護中の方、シルバー世代、学生などの、多様なライフスタイルに合わせて働きたいという要望に応え、スマートフォンを使った簡単な仕事検索と応募プロセスにより、時間に縛られずに柔軟に働く機会を提供します。


3.Uターンの促進:南魚沼市は、「若者が帰ってこられる南魚沼」を目指しています。長期休暇中に帰省する学生にも利用していただき、市内事業者の仕事体験を通じてUターンの可能性を開くこと、地元に帰る意欲を高め、地域経済に貢献する一助となることを期待しています。

■マッチボックステクノロジーズの選定理由

 マッチボックステクノロジーズは、以下の点から評価され本事業に選定されました。

導入実績:委託先は県内他市町でシステムを導入済み

多様な登録者:既存の他市プラットフォームには近隣自治体からの登録者も含まれ、多様なユーザーがすでに存在

独自プラットフォーム:南魚沼市向けにカスタマイズ可能な独自プラットフォームを構築可能

法令遵守:委託先は法令順守と労働者保護を優先

データ分析:プラットフォームの稼働状況データ化と効果的なモニタリング実施

特許保有:本事業に関連する特許を持つ

プラットフォーム連携:他のプラットフォームとの連携が可能

■短期単発雇用へのニーズの増加も背景に

 総務省統計局の「労働力調査(詳細集計) 2022年(令和4年)」※1によると非正規の職員・従業員の雇用形態の選択理由は「自分の都合の良い時間に働きたい」が33.5%(2101万人中679万人)と最も多く増加傾向にあります。近年、多様な働き方を求めて自発的に非正規雇用を選択する人が増加しています。また、「育児・介護と両立しやすいから」も10.9%(2101万人中222万人)となっており、子育て世代との両立や高齢化社会による影響も見られます。
 一方で、労務処理や人材管理の複雑さから企業が多くのギグワーカー※2を雇用する体制を構築するのは容易ではありません。また、ギグワーカーは業務委託契約のものもあり、労働者の権利が守られていない場合もあります。本プラットフォームでは、労務処理や人材管理の工程の大部分が自動化され採用が効率化されます。また、企業と働き手は直接雇用契約を結ぶことになり働き手も安心した環境で働くことができます。

※1総務省

※2ギグワーカー:インターネットを通じて、単発で仕事を請け負う働き手のこと

Matchbox Technologiesグループは、人材雇用・労務管理を一体とした人材マネジメントのデジタル化により、人や組織の課題解決を目指していきます。

以上

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