人手不足対策は「店ごと」から「エリア全体」へ 東急ストアの人手確保

株式会社東急ストア

業種

小売・卸売

利用属性

OBOG、現役スタッフ、自社でつながった方

従業員数

1000名以上

実現したこと

人員配置や応援調整を仕組み化できた

活用目的

現役スタッフ活用

株式会社東急ストアは、東急グループの生活サービス事業に位置し、総合小売業のチェーンストアとして、東急線沿線を中心にスーパーマーケット「東急ストア」や駅売店「toks」など、お客さまや時代のニーズに合わせ、幅広い業態を展開しています。鮮度・品質・健康価値を追求した商品を提供し、1956年の創立以来、約70年にわたりお客さまの生活をより豊かにするお手伝いをするとともに、日々のお買物を楽しんでいただけるお店を目指してきました。

2023年4月から東急ストア様で本格運用が始まったのが、マッチボックスのセルフソーシング機能を活用し、同一人材が複数店舗で勤務する「他店舗応援」という仕組みです。本記事では、株式会社東急ストアの佐々木様へのインタビューをもとに、現場で起きた変化を「時間換算」という切り口からひも解きます。

「何人足りないか」ではなく「何時間足りないか」。人手不足の本質を再定義する

店舗運営の人手不足は、つい「何人採用するか」「何人不足しているか」という話になりがちです。ですが実際に困るのは、忙しい時間帯に生まれる「不足」でした。

東急ストア様は、その不足を「人数」ではなく「労働時間」で捉えています。

「人数ではなくて、労働時間が足りているかどうかで判断する」

この視点に切り替えると、採用人数だけを追っていたときには見えづらかった現場の状況が、数字として整理しやすくなります。
「店舗運営を円滑に行えているか」を、感覚ではなく「時間」で判断できるようになる。そのことが、現場の安心感にもつながっていきます。

「知らない誰か」ではなく「隣の店の従業員」。同じ会社の従業員だからこそ生まれる即戦力と安心感

時間で不足を捉え直しても、そこを埋める手段が不安定だと運用は回りません。ここで効いてくるのが、他店舗応援の前提である「同じ会社の現役従業員が応援に入る」という設計です。

「当社の従業員なので、欠勤や当日キャンセルは少ないです。
他媒体では10%ほどの欠勤率が、他店舗応援ではおよそ3%程度です」
「事前に連絡のやり取りもできるので、急に来ない、といったことが起きにくい。そこは安心感があります」

スポットワークで店長が最も気にするのは「当日、きちんと出勤してもらえるかどうか」です。そこへの不安が小さいことは、必要な時間に人を置く判断基準の一つになります。

加えて、業務理解の前提が揃っている点も大きいと語られました。

「会社のルールや仕事の内容を分かってくれているので、安心して任せられる。
その点がすごくありがたいです」

「知らない誰か」ではなく、「同じ会社の従業員」が来る。だからこそ、現場の受け入れ負担が下がり、時間ベースでの運用が成立しやすくなっていきます。

スキルが見えるから、過剰な配置も不要に。‍

スポットワークの受け入れで難しいのは、「どこまでの業務をお願いできる方か」の判断がつかないことです。判断が難しい以上、安全側に配慮した人員配置になりがちです。

一方、他店舗応援では、一定のオペレーションが既に共有された従業員が来ます。

「信頼できる方が来る。オペレーションも大きく変わるものではない」
「この方ならここまでやってもらえる、と想定できるため、人員の配置がしやすくなります」

「誰が来るか」「どこまで任せられるか」が見えると、必要な時間に必要な作業を配置しやすくなります。
結果として、時間ベースの配置が“計算できる”ようになり、現場の不安が減っていく
――そんな手応えが語られています。

「500時間不足」を「500時間で埋める」。数字で把握できるから、判断が速くなる

時間換算が真価を発揮するのは、「不足」と「充足」を同じ物差しで並べられる点です。

「固定シフトが500時間分不足しているけれど、他店舗応援で500時間カバーできている。それなら新規の固定アルバイト採用は不要と判断できます」

ここでのポイントは、「人が足りない」という感覚的な会話から抜け出せることです。
不足している時間と、カバーされている時間を見れば、状況が整理され、判断が速くなります。

さらに、時間で判断できるからこそ、「店舗運営を円滑に行えている」という状態も言語化しやすくなります。

「今それで円滑に行えているなら、無理をして採用しなくてもいい」

「人が足りない」という感覚から進める採用活動より、店舗運営の“円滑さ”を優先する。
この意思決定を可能にしたのが、「人数」ではなく「時間」を共通言語にしたことでした。

店舗ごとの「支援の偏り」をデータ化。配置の適正化へ

時間で把握できるようになると、店舗支援の設計も変わります。
どの店舗に、どれだけの不足があり、どれだけ埋められているのか。店舗別に「支援の偏り」が見えるようになるからです。

「○月から○月まで、稼働時間が多い店舗がいくつかあります」

このマッチボックスの『稼働時間の偏り』を見れば、慢性的に不足している店舗、応援が定着している店舗が把握できます。
時間換算は、全社のマネジメントという側面でも機能します。

コストの見方も「時間」で整理できる。運用の定着がコスト効率を最大化する

コストは単純な時給比較ではなく、月額の管理費(定額)と稼働量の関係で見え方が変わる、という視点でも語られました。

「月額費用なので、稼働が増えるほど1時間あたりの負担は減っていきます」
「利用頻度が低い店舗と高い店舗では、コスト構造の見え方が変わります」

ポイントは、「時間換算で不足を把握して、必要な時間を継続的に埋められる状態(=運用の定着)」を作れるかどうかです。
サービスの運用が定着し稼働が積み上がるほど、仕組み全体の効率は高まりやすくなります。
時間換算は、現場の安心だけでなく、経営としての納得感にもつながります。

「何人」より「何時間」を埋める。だから安心して運営できる

東急ストア様が示したのは、人手不足を「人数」ではなく「時間」で捉え直すという視点の転換でした。
不足した時間を信頼できる応援で埋め、充足状況を数字で把握する。それにより、「店舗運営が円滑に行えているのなら、無理な採用は行わない」という意思決定が可能になる。

「何人採用するか」から、「何時間を確保するか」へ。
この“時間換算”が、現場の不安を減らし、安心して運営できる仕組みを支えていました。

あなたの会社で不足時間を、信頼できる応援(自社人材)で埋める設計ができるか
導入ありきではなく、まず「現場の運用方法」から一緒に整理しませんか?

・「何人足りないか」ではなく「何時間足りないか」の出し方
・その不足時間を埋める「応援導線」の作り方(同僚・OB/OGなど)
・店舗/拠点ごとの「支援の偏り」をどう見て、どう是正するか
・稼働が積み上がるほど効率が上がる「コストの考え方」の整理

あなたの現場でも「戻ってくる仕組み」を作りませんか?

「一度限りの勤務」で終わらせない。

まずは 「現場が無理なく回る設計」 を一緒に整理しませんか?

・どの業務を「作業単位」まで切り出せば、初回から任せやすいか
・何時間・どの時間帯にすると、応募が集まりやすくなるか
・「友だち登録」で、リピーターが戻る導線をどこに作るか


弊社の担当者が、貴社の現場フローをお伺いし、「再現性のある業務フロー」をご提案します。

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