
株式会社名護パイン園
2025-12-22
株式会社名護パイン園は、沖縄県名護市に本社を置き、観光地として人気を誇る『ナゴパイナップルパーク』の経営を行う企業です。観光テーマパーク事業だけでなく、パイナップル農業・造園事業や外食事業など幅広いサービスを展開しており、1979年(昭和54年)の創業以来、沖縄の観光事業の発展に大きく貢献しています。 今回は、株式会社名護パイン園の日高様にマッチボックスの活用方法や、利用後の変化などについてお話を伺いました。
今、マッチボックスを活用している施設は3施設あり、登録者数の内訳はナゴパイナップルパークが約70%を占めています。ナゴパイナップルパークでは、少ない月で80名、多い月では180名ほどのマッチングがあります。
マッチボックスの「自社メンバー」を増やすための新しい取り組みとして、他のアルバイト系媒体に、働き方を選択できる「フレキシブル求人」 を掲載しています。フレキシブル求人への応募者には、面接の際に「通常雇用のアルバイト」と「マッチボックスの自社メンバーへの登録」というように、二通りの働き方をご案内しています。
近辺の学生さんやお子様をお持ちの方などに、「週一日からでも働けますよ」とご案内すると、マッチボックスへの登録を検討される方が多いです。その場合、トライアルのようなかたちでまずは一度就業してもらっています。
就業後、マッチボックスの自社メンバーとして働いてくださる方もいれば、従来のかたち(通常雇用のアルバイト)でしっかり働きたいという方もいるので、どちらを選んでいただいても受け入れられるような体制を整えています。
私たちとしても、一度就業してもらうことで「この人いいな」という求職者の本質的な部分なども見ることができますので、そういったところも踏まえて、リクルート的な活用もできると思っています。
はい、リピーターの方が多いです。
「フレキシブル求人」経由で面接を経てマッチボックスに登録し、継続的に勤務いただいている方には、他のスポットワーク媒体で採用した求職者と比べて、少し難しい業務をお任せするようにしています。面接の有無によって、同じスポットワークでも、求職者の仕事への姿勢や責任感に違いがでてくると感じています。
やはり、リピーターの創出という点で、ご本人に「こういう仕事がしたい」と思える業務を選んでもらうことが大事だと考えています。
求人自体は「販売」という大きな括りで出していますが、当日の朝に集まっていただいたあと、要望を聞きながら園内の6か所の持ち場にそれぞれ配置を分けています。色々と経験していただくなかで、ご自身に合うと感じていただける業務が必ず出てくるんです。そうすると、リピーターの方からは「この業務にしてほしい」という希望も多くなるので、できる限り希望を反映して配置するようにしています。
こうした運用の結果、長く通ってくださる方が増えました。遠方にお住まいの方では、浦添や那覇方面から、高速道路で片道約1時間半かけて来てくださる方もいらっしゃいます。
業務の選択肢がいっぱいあることで、求職者の「試してみたい」という気持ちも増えますので、マンネリ化しないという点も働きやすい環境につながっていると思います。
固定勤務の方のシフトを作成すると、各部署からヘルプ要員の必要人数が出てきますので、マッチボックスの登録者の方に限定して、シフトの「空き枠」を先行公開しています。先行予約のようなかたちで、マッチボックス登録者に先に応募いただき、それでも不足した分だけ他の求人媒体に掲載する、という流れです。
このように、マッチボックスの「自社メンバー」に先にシフトをご案内することで、マッチボックスに登録した方がメリットを感じるようにしています。また、シフトの公開を早めに行うことで、自発的に応募してくださる方が多くなると感じます。
私たちとしても、マッチボックスで採用できた方が採用費用の削減につながるため、マッチボックスの登録者数を今後も増やしていきたいと思っています。
パイナップルパークでは勤務時間が7時間の求人が多く、フルタイムのアルバイトのようなかたちで勤務いただいており、繁忙期の月平均はおよそ125件のマッチングになります。これらを踏まえて資料で確認したところ、約30%ほどの削減効果は得られているのかなというふうに思いますね。
スポットワークを内製化することにより、私たち雇用側が責任を持って採用し、働き手の要望に応えるなど自社従業員と同じように大切にすることで、求職者と信頼関係を構築できています。その結果、働き手の意識も自社従業員に近い働き方へと変わってきていると感じています。
リピーターの方が増えたことで業務の幅が広がり、指示出しもスムーズになり、生産性も上がる。そういったところのメリットが確実にあると思います。